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智一「だからなんでおまえは夫婦の営みをしててもあえぎ声が出ないの? 俺そんなにヘタ? 俺は短包早テクニックなしの四重苦かぁ!」
美樹「まあまあトモ君、そこまで落ち込まなくても。テクは今までだと三番目くらいだからぜんぜんオッケー! うまいほうだって」
智一「そ、そう……って、三番目!?」
美樹「(ボソッと)あ、やば……」
智一「今、三番目って言わなかったか? おまえ、俺と初めてしたとき『初めてだからやさしくしてね』って言わなかったか?」
美樹「あー、うそうそ! 今のうそ! そうそうサイコー! トップトップ!」
智一「おまえ、まさか浮気!」
美樹「そんなわけないじゃない! あたしにはトモ君しかいないのよ! いつもトモ君のことだけしか考えてないのに」
智一「えっ、あ、その……」
美樹「トモ君、この目を見て……」
智一「あ……」
美樹「あたしを信じてくれる」
智一「あ、ああ」
美樹「うれしい、トモ君!」
SE(チュッ)
智一「(いい気になって)にゃはははは……なんか誤魔化された気もするけど……不問不 問。……で、さて、もう一度前に戻って、なんであえぎ声を出してくれないの?」
美樹「う〜ん、だから、出したことないからわかんないんだってば。あたしの田舎じゃこれが普通だよ」
智一「日本のどこにあえぎ声ないのが普通の田舎があるんじゃ〜! 女はすぐそうやって滅茶苦茶な理屈つけやがる!」
美樹「じゃあどうすればいいのよ?」
智一「出してくれよ、頼む! この際演技でもいいから!」
美樹「でも、ホントに出したことないからわかんないんだってば」
智一「だいじょぉぉぉぶッ! 全日本あえぎ声連絡協議会会員ナンバー666番のこの俺が教えてやる!」
美樹「いつ入ったのよ、その変な会?」
智一「いいか! あえぎ声の基本はア行にあり!」
美樹「は?」
智一「『あ、あン』『い、いいッ』『う、う〜ン』『え、ええン』『お、おおお』と、アイウエオこそがあえぎ声のすべてと言っても過言ではないのだ!」
美樹「わかったわよ。じゃあ、まずは『ア』ね」
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