 |




関 智一
関 美樹
水野愛日
ミルキーサクラ
ラブリーアキ
ナレーター
|
夫。新婚。
妻。
智一の会社のOL。
魔法の天使。
魔法のアイドル。
|


秋元N「(厳格に)愛……それは甘く切なく尊いもの。人は生涯をかけてそれを求め、そ して時にはそのために命すら落とす。すべてを超えた究極の気持ち。それこそが愛とい うもの。愛さえあればもうなにもいらない。人はそんなことすら口にする。だが……た った一つだけ愛に必要なものがあった! それは……」
――線路沿いのアパート。
SE(電車が通り過ぎる)
――智一と美樹の部屋。
SE(ガタガタとベッドの軋む音)
(布団が乱れ、ベッドますます軋む)
智一「ぬおっ! うおっ! ふぬっ! うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!(発射!) ……はにゃほれ〜〜(バタン)」
SE(電車が通り過ぎる)
美樹「(明るくあっけらかんと)はーい、終わり! 終わった、終わった! さあ、寝よ 寝よ。明日も早いしね。おやすみなさぁーい」
智一「ちょっと待てぇぇぇっ!」
美樹「えっ?」
智一「なんで? なんでだよ! 俺たち、高校時代に知り合って、以来交際を重ねること 五年と三ヶ月。ようやくゴールインして、駅五分六畳四畳半キッチン広めバストイレ別 家賃七万二千円の公営団地に入り込むこと二日!」
美樹「設定説明ありがとう」
智一「そうじゃない! 俺の目を見ろ! どうだ、見えるか? 濡れているだろ! 涙、 これは涙だ! 心の汗じゃない! 魂の嘆きだ!」
美樹「はいはい。いつもいつも暑苦しいのよね。で、いったいなにが不満なのよ?」
智一「だからなんでだ? 長い付き合いの最中もきっと結婚するまではそういうことはし ないっていう奥ゆかしい性格なんだなと思ってたのに……なぜだぁぁぁぁぁっ!?」
美樹「だからなにが?」
智一「……あえぎ声」
美樹「は?」
智一「だからあえぎ声」
美樹「へっ?」
|